みんな元気になる福祉避難所に! 新制度における要支援者の避難行動と避難先を考える。
【話題提供】 ・トイレから考える福祉防災 望月忍 日本セイフティー株式会社ラップポン事業部 営業部長 大平初穂氏 日本セイフティ株式会社ラップポン事業部 シニアセールスマネージャー https://wrappon.com/ ・福島県沖地震(2021年、2022年)の被害と、要配慮者支援活動としての屋根の養生 中島武志氏 NPO災害救援 レスキューアシスト代表 https://rescue-assist.net/ 【プログラム】 頻発する大規模水害や地震。毎年のように繰り返す自然災害により犠牲になる方の多くは高齢者や障がい者など、要配慮者です。移動に時間がかかる要配慮者には、水害時、レベル3での避難開始が呼びかけられますが、指定避難所の開設は多くの場合レベル4で、さらに福祉避難所は一般の避難所開設の後の二次避難所として運用される自治体が多く見られます。要配慮者が早期避難を開始しても公的な避難場所がないという矛盾した状況が続いています。 ですが、平成30年西日本豪雨、令和元年東日本台風での甚大な被害をきっかけに、国は水害時の要配慮者の早期避難と、避難先である福祉避難所のあり方についての研究を進め、令和3年5月、災害対策基本法の一部および福祉避難所の開設・運用ガイドラインを改正施行し、レベル3での福祉避難所の開設と直接避難が規定されました。 今回の定例会では、この新制度による福祉避難所を軸に、要配慮者の個別避難計画や避難先について、そしてこれからの福祉防災についてご一緒に考えたいと思います。 また、関連のミニテーマとして、二つの話題を紹介します。 ・このコロナ禍の福祉施設を支え、ユニバーサルなトイレとしても評価されている「ラップポントイレ」を通じて、避難先でのトイレについて学びます。 ・令和3年及び令和4年に発生した福島県沖地震の被災地で支援活動を継続しているNPO災害救援レスキューアシストからの、要配慮者事情について現場発の最新レポートをお聴きします。